千葉県流山市のお客様よりご依頼頂いていた、経年変化で黄色く変色した栃一枚板の仕上げ直しのお仕事をご紹介。
お客様が数十年使用されていた、こちらの栃一枚板のローテーブル。長く使用する中での、栃の木独特の経年変化なのですが表面が黄色く変色している板でした。
表面は経年で木の表面が瘦せた為に凸凹も出ていて、使用中についたヘコミも多数。ご新居への引っ越しを機会に、一枚板テーブルのリフレッシュのご依頼を頂きました。
早速、当店保有のバーチカルプレーナーに乗せて全面を薄く削っていきます。こちらは裏面ですが表面よりも光に晒されないので経年変化の黄色への変色も穏やかですね。
厚みを残すようにご希望されていたので、片面辺り2㎜ほどの削り。足りなければ1㎜づつ慎重に削っていきました。お客様お一人お一人のご希望に向き合って加工を進めます。
ちなみにこの機械の刃がこのようなもの、回転しながら削ります。
それから全体を磨いてこまかなヒビもしっかり埋めて平坦に。お客様の塗装のご希望は、「艶は可能な限りなくして自然な感じに」との事でしたので、こちらも意識して塗装していきました。
そして完成後、お客様のご新居のある千葉県流山市へお届け。早速撮影させていただいたのが
こちら
お客様のご希望通り、自然な艶気の塗装で仕上げ。黄色い変色も全て除去できて元の白と茶色の自然な色味に元通り。喜んで頂けて良かった。削って初めてわかる少し茶色味の強い栃の木一枚板、重厚感があって こういった栃もフローリングや周りの家具との雰囲気も合って素敵ですね。
削って全体の黄色味も除去できたことで、スポルテッドと波打つような杢がハッキリと浮き立ってきました。変色で隠されてしまっていた美しい表情です。
何より、痩せて波打っていた表面が完全フラット。長年の使用感なども全て無くリセットできて本当に気持ちいいですね。
最後に脚について。
従来のぶっとい彫刻の入った四本脚は使わずに、お客様から頂いたイメージ写真を参考に榎本銘木店で新規製作させていただきました。
お部屋の雰囲気にピッタリのシンプルモダンといった雰囲気で統一できたのではないかと。しっかりと打ち合わせを行い、お客様の理想のカタチを形にできてよかった。
今回もお客様に喜んで頂けました。千葉県流山市より、やりがいのあるお仕事を頂けまして本当にありがとうございました。
感謝!
栃の一枚板の変色に悩んでいる方は、ぜひご相談下さい。お持ちの板の加工についてもっと詳しい情報はこちらをご覧ください。過去事例を交えた持ち込みについてのページです https://www.kinoita.com/mochikomi
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